耐震評定 耐震診断 耐震改修設計は、当協会にお任せください。 建築物は、その所有者の公私を問わず社会の貴重な資本として大切にされなければならないよい建築物のストックに向けて・・・私達は貢献したい
会長挨拶

中村会長

 中村 幸悦
(なかむら こうえつ)


 この度、第10代会長に就任いたしました中村でございます。
 これまでは副会長および建築構造調査士運営委員会委員長として、約10年間建築構造調査士の輩出に携わってまいりました。委員長を引き受けた当時はまだ講習受講者の数も多く、耐震調査という業務も世の中で頻繁に行われていましたが、その後次第に耐震診断率の向上に伴って調査業務も減少し、また、会員企業全般に調査士の資格取得が行きわたった感があり、ここ数年は新規受講者が2、3名という状況が続いております。
 しかしながらいつも思うことは、世の中にはまだまだ耐震化されていない建物、人間でいえば年老いつつある建物がたくさんあり、時間とともに病魔が迫っていても気が付かない建物が増えていくことに対し、構造の専門家がきちんと劣化の状況を見極めてあげる必要があるということ、そのためにはその専門家である構造調査士の役割が非常に重要であるということです。
 調査士の資格を持つメリットは何か、などと言われることがよくありますが、確かにそれも協会としては大事なポイントではありますが、逆に調査士の専門知識をどう生かすかを考えることが、メリットを生み出す大きな要因とも言えます。
 最近は構造評定案件がめっきり減りました。これはSTRECに限らず、どこの評定機関等でも同様なことで、世の中の耐震診断および耐震化が進んだことによる結果としては喜ばしいことではありますが、そのような中、特定天井についてだけは耐震化が手つかずのものが多々あり、昨年の能登半島地震の際にも多くの損傷や脱落が見られました。一見、なんともないように見える天井でも実は多くの危険をはらんでいるのが実情であり、それをきちんと専門的に調べて判定するのが構造調査士等の専門家の仕事であり、そこに積極的にかかわっていく必要性があると感じます。
 そうした時に、当協会の特徴は、そのような調査に関する技術を持った会員企業および構造調査士の資格を持った会員が多数いること、そして、調査内容や補強設計内容を審査する天井評定を行っていることであり、これらが他の協会等にはない非常に大きなメリットとしてとらえ、今後推し進めていくことが重要であると考えています。すでに、技術委員会、ドローン委員会、広報委員会、HP委員会等が連携して具体的に動こうとしていますので、ご期待いただきたいと思います。
 当協会は1989年の発足以来、今年で37年目を迎えますが、これまで初代大槻会長をはじめ9名の会長が協会の発展に尽力されてきました。この大切な役目を引き継ぐにあたっては身が引き締まる思いです。これまでの皆様の功績を汚さぬよう、誠心誠意頑張ってまいる所存ですので、皆様にはご支援ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。


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